中医学的ストレス解析と解消法
中国では、七種類の情緒、精神活動である「喜・怒・憂・思・悲・恐・驚」は七情といい、
正常なときも存在する情緒変化です。しかし過度になると、病気をひきおこします。七情がいきすぎると、まず気、血の流れが悪くなり、次いで臓腑の働きが乱されて、臓腑の病変が生じます。
●肝・・・イライラ、怒りっぽくなるタイプ
怒 「怒ると気が上逆する」
体の気、血の流れが上のほうに昇ると、頭が痛くなり、イライラして自分をおさえら
ることが出来なくなります。怒がそこなう臓腑は肝です。肝はもともと上昇する臓腑です。怒を和らげる食べ物は、菊の花や酢の物が良いでしょう。
●心・・・急に喜んだり落ち込んだり気持ちが落ち着かないタイプ
喜 「喜ぶと気が緩くなる」
心は脳に相当する精神的な働きを持っています。神(精神活動)を貯蔵する「蔵神」
の働きが喜びすぎると出来なくなります。西洋医学の病名の、うつ病、精神分裂病などのなかには、喜びすぎが原因になるものがあります。これを中医学では心の問題と考えます。喜を調節する食べ物は、小麦料理とゆり根のスープが良いでしょう。
●脾・・・考えすぎたり、くよくよしてしまうタイプ
思 「思うと気が結ぶ」
思いすぎは脾をそこないます。思いすぎると気の動きが悪くなり、脾気を消耗します。
脾は胃腸と深い関係にあり、脾気が損傷されると、食欲が出てこない、胃が重く、つまった感じになります。思を調節する食べ物はシソとみかんの皮を薬味にしたものがいいでしょう。
●肺・・・気分が落ち込む、元気がなくなるタイプ
悲・憂 「悲しむと気が消耗する」
悲しむときは気持ちが沈み、落ち込みやすく、元気がなくなり、肺をそこなって肺気
を消耗します。肺気が少なくなるとため息ばかりついて、気力がなくなる、意欲がなくなる、無力になるなどの症状がでます。悲を和らげる食べ物は、肺を強める白きくらげのデザートがいいでしょう。
●腎・・・ちょっとしたことで驚いたり、おどおどしてしまうタイプ
恐・驚 「恐れると気が下行する」「驚くと気が乱れる」
恐・驚は、ともに腎をそこないます。「驚」は事前に何も知らず、予測していないとき、
急に外からびっくりさせられることです。「恐」は、前もって分かっていて、恐れる気持ちになることです。男性の夢精、インポテンツなどの病気が発生します。また、尿失禁などの腎の症状も多くなります。恐と驚をおさえる食べ物は、腎を強めるクルミと黒ゴマがいいでしょう。