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膀胱がん 【トピックス】 尿に真っ赤な血が混じることで見つかることが多い 健康診断の尿検査などで、目には見えない血液(潜血)が尿に混じることでわかることもあります。 約60〜70歳の男性に多く見られます。 ■ 膀胱とは? 膀胱は骨盤内にある臓器で、腎臓でつくられて、尿管を通って流れ込む尿を一時的に貯める“貯水池”のような役割をしています。 膀胱がんは、日本では年間約8500人が発病しており、がん全体の約3パーセントを占めています。 60〜70歳代に最も多く発病し、男女比は3対1の割合で、男性に多く見られます。 膀胱がんは、膀胱の内側の粘膜を覆っている細胞にできます。 大きく「乳頭状がん」と「結節状がん」の2つに分かれます。 乳頭状がん‥‥‥膀胱がん全体の約2/3を占めます。 カリフラワーのような形をしたがんで、茎のようなもので粘膜につながっています。 比較的おとなしいがんといえます。 結節性がん‥‥‥膀胱がん全体の約1/3を占めます。 表面が凸凹していて硬く、膀胱壁に深く浸潤(組織に進入して広がること)していく性質があります。 タバコを吸うと、タバコに含まれる発がん物質が体内を巡って、最終的に尿中に排出されます。 すると、膀胱の壁面は、尿を貯めておく間に、発がん物質にさらされるため、がんが発生しやすくなります。 ■ 膀胱がんが疑われる主な症状 1.血尿が出る‥‥‥‥‥‥‥‥‥がんの表面がはがれ、出血することが原因で、膀胱内の尿に混じる ことで血尿になります。 血尿の色と程度は、がんの進行とは関係ありません。 2.血尿で排出時に痛みがない‥‥膀胱がん以外の泌尿器の病気である、尿路結石や膀胱炎でも出血するこ とがありますが、その場合は痛みを伴います。 3.血尿は続かない‥‥‥‥‥‥‥血尿は1〜数回出た後に止まり、普通の尿に戻ります 膀胱がんによる血尿は、痛みがなく、すぐに止まるため、大したことは ないと考えがちです。 そのためにがんの発見が遅れることがあります。 4.頻尿、残尿感、排尿痛
‥‥‥「尿が近い、残尿管がある、排尿時に痛みを感じる」などの症状が続く などの症状が続く こともあります。 ■ 検査 1.膀胱鏡検査‥‥‥‥‥‥‥‥‥尿道から膀胱鏡(内視鏡の一種)を挿入し、膀胱の内部を観察する検査で す。がんの有無に加え、ガンのできている位置や出血部位もはっきりわかります。 2.尿細胞診‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥尿の中に含まれる細胞を集め、特殊な染色をして顕微鏡で調べる検査で す。膀胱鏡検査で発見できなくても、この検査で陽性なら、どこかにがんがあることを意味します。 ■ 膀胱がんの治療 @早期の場合 1.内視鏡手術‥‥‥‥‥‥‥‥‥尿道から膀胱内に内視鏡を挿入し、内視鏡の先端から切除器具を出し、 (経尿道的切除術) 高周波電流を流してがんを切除します。 茎のあるがんを切除するのに、特に有効です。 2.免疫療法‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥結核予防に用いる「BCG」を生理食塩水に溶かし、膀胱内に注入しま (BCG療法) す。 経尿道的切除術を行った後に、BCG療法を行うと、再発を防ぐ効果があります。 また、BCG療法には、粘膜の表面にできたがんを消滅させる効果もあります 一般的には、1週間に1回、BCGを注入し、6〜8週間続けます。 なお、副作用として、「発熱、全身倦怠感、頻尿、排尿痛」などが現れることがあるので、事前に医師からよく説明を受けておく必要があります。 A浸潤がある場合 膀胱がんが筋層まで浸潤している「浸潤がん」の場合には、膀胱全体を摘出する手術が行われます。 その場合、尿を排泄するために尿路を新しく作る必要があります。 尿路をつくる方法 1.尿管皮膚瘻形成術‥‥‥‥‥‥わき腹に5mmぐらいの孔を開け、ここに尿管をつないで、開けた孔から尿を排泄する方法です。 常に採尿袋を装着し、対外に流れ出した尿をためておきます 2.回腸導管憎設術‥‥‥‥‥‥‥小腸の一部である「回腸」を切り離して、尿管をここにつなぎます 尿は回腸を通って、わき腹に開けた孔から対外に排出されます 採尿袋を常に装着し、尿をためておきます 現在、最も多く行われている方法です 3.代用膀胱形成術‥‥‥‥‥‥‥回腸の一部を切り離して袋状に縫い合わせ、ここに尿管をつないで膀胱の代用とする方法です 体内で尿をためておくので、採尿袋を装着する必要がありません 自己導尿式、自然排尿式の排泄方法があります ■ 化学療法の併用 がんが進行している場合には、手術前に抗がん剤を使ってがんを小さくしてから切除したり、あるいは手術後に取り残したがん細胞を消滅させるために、抗がん剤を使う場合があります。 最近では、いくつかの抗がん剤を併用する方法が一般的で、高い治療効果が得られるようになっています。 また、がんが転移している場合は、放射線療法が行われることもあります。 ■ 予防・早期発見のために 1.血尿は放置しない‥‥‥‥‥‥膀胱がんでは、薄いピンク色から鮮血のような色、茶褐色などの「目に は見える血尿」が多いのですが、ほかの症状を伴わないことがほとんどなので、血尿が出たら必ず受診しましょう。 2.尿検査を受ける‥‥‥‥‥‥‥血尿などの尿の異常があっても、必ずしも膀胱がんとは限りません しかし、膀胱がんのサインは最初に尿に現れるので、尿のチェックは 定期的に受けましょう。 3.禁煙をする‥‥‥‥‥‥‥‥‥膀胱がんは、肺がんなどの呼吸器系のがんと並んで、タバコの影響を 受けやすく、また、吸う人でなく、周囲の人のリスクも高めます。 |
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