白血病  癌ってどんな病気?
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白血病

 

【トピックス】

 血液のがんである「白血病」、以前は「不治の病」と言われていました

 

     血液とは?

血液は、心臓を中心とした循環系、つまり動脈と静脈のネットワークによって全身に送られます。

血液の重要な役割は、

@     酸素や栄養を全身の各組織や臓器に供給する。

A     細胞内の代謝産物としての二酸化炭素を運び出す。

B     体温を全身に伝える。

C     老廃物を排泄器官に運ぶ。

 

     白血病とは?

血液中には、「白血球、赤血球、血小板」などの細胞が含まれています。

「白血病」とは、このうちの「白血球」に起こるがんです。

血球は、「造血幹細胞」と呼ばれる細胞が成熟してつくられます。

この造血幹細胞は、私たちの骨の内部にある「骨髓」と呼ばれる部分にあります。

造血幹細胞は、まず「リンパ系細胞」と「骨髓系細胞」に分かれます。

これらの細胞は「芽球」という状態を経て、リンパ系細胞は「リンパ球」に、骨髓系細胞は「赤血球」「血小板」「単球」「顆粒球」などに成熟して、血液中に出ていきます。

これらのうち、リンパ球、単球、顆粒球を「白血球」といいます。

健康な人の血液中には、成熟した白血球しか見られません。

ところが、芽球や造血幹細胞ががん化すると、骨髓や血液中に未成熟な白血球(白血病細胞)が増殖し、正常な白血球がつくられなくなることがあります。

これを「白血病」といいます。

 

     白血病の分類

白血病は、「リンパ性白血病(リンパ系細胞にがん化が認められるもの)」と「骨髄性白血病(骨髓系細胞にがん化が見られるもの)」に分けられます。

また、がん化した白血球が、成熟する過程のどの段階で増えるかによって、「急性白血病(芽球の段階で増える)」と「慢性白血病(成熟する過程の全段階で増える)」の2つに分けられます。

これらの2つの分類の仕方に合わせて、詳しい病名が決まります。

例えば、骨髓系細胞にがんが起こり、芽球の段階で増えれば「急性骨髄性白血病」となります。

 

     症状

<急性白血病>

     感染症‥‥‥‥‥‥‥‥‥白血球は、私たちの体に、ウイルスや細菌などの異物が進入してきた     

ときに、それらを攻撃し、排除する役目を果たしています。

急性白血病では、正常な白血球が大幅に減少するため、ウイルスや細菌を攻撃する抵抗力が弱まり、発熱が続いたり、肺炎などの感染症にかかりやすくなったりします。

     貧血‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥赤血球や血小板も骨髓でつくられます。

                           しかし、骨髄腔は非常に狭いので、白血病細胞が増殖すると、赤血球や血小板がつくられなくなってしまいます。

              全身に酸素を運ぶ働きをする赤血球が減少すると、貧血が起こりやすくなります。

     出血‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥血液を固めて出血を止める働きをする血小板も減少するので、出血しや             

すくなったり、血が止まりにくくなったりします。

  <慢性白血病>

  白血病細胞の増殖は緩やかなため、早い段階では自覚症状はほとんどありません。

 

     治療

・化学療法

<急性白血病>

急性白血病の治療は、がん化した白血病細胞を完全に消すことを目標に、抗がん剤を用いた治療が行なわれます。

第1段階では「寛解」という状態を目指します。

寛解とは、血液中の白血病細胞が消え、正常な白血球が増加してくる兆しが見えた状態を指します。

寛解のレベルまで到達したら、第2段階の「地固め療法」として、さらに抗がん剤を用いて骨髄中の白血病細胞を攻撃します。

血液中に白血病細胞がなくなっても、骨髄には残っているので、放置しておくと、再び血液中に白血病細胞が増え始めるからです。

 

<慢性白血病>

慢性白血病の治療は、抗がん剤を服用し、白血病細胞を直接攻撃して、がんが増殖するのを抑えたり、「インターフェロン」という注射薬で、白血病細胞を減少、または消滅させていきます。

 

・骨髄移植

  白血病を完全に治すには、造血幹細胞を移植する「骨髄移植」が最も有効で、現在、一般的に行われています。

  骨髄移植では、まず、患者さんの骨髄の中の造血幹細胞を、抗がん剤によってすべて消します。

そこに他人(ドナー)の骨髄からとった健康な造血幹細胞を移植し、患者さんの体内で正常な白血球がつくられるのを待ちます。