前立腺がん  癌ってどんな病気?
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前立腺がん

 

【トピックス】

血液検査などにより、腫瘍マーカーを調べることで、早期発見ができます。

50歳以上の男性に多くみられます。

泌尿器科で扱うがんの中では、最も患者数が多いです。

 

■ 前立腺とは?

前立腺は、男性の膀胱の出口部分にあるクルミ大の臓器です。

清液の大部分を占め、精子の動きに関係する「前立腺液」を分泌しています。

 

前立腺がんは、前立腺にできるがんで、50歳代以降に多く発症します。

前立腺がんは、排尿障害や血尿などの症状が起こりますが、早期では、無症状のものが多いです。

前立腺がんは、かつて日本には少なかったのですが、近年、日本でも急速に増えつつあります。

検査法の発達によって発見しやすくなったことも関係していますが、食生活の欧米化などの影響によって、前立腺がん自体も増えているのです。

 

     前立腺がんが疑われる主な症状

1.尿が出にくい‥‥‥‥‥‥‥がんの病巣が大きくなることによって、尿道が圧迫され、尿が出づらく          

なります

2.排尿回数が多い‥‥‥‥‥‥排尿直後でも、すぐトイレに行きたくなります

3.残尿感がある‥‥‥‥‥‥‥排尿をしても、膀胱の中に尿が残っているような感じがあります

4.夜中に何度もトイレに行く‥健康な人では、夜中にトイレに行くのは通常0〜1回ですが、2度も3度                

               も行くようになります

5.急に尿意をもよおす‥‥‥‥急にトイレに行きたくなります

               また、トイレに行く間、我慢しきれず、漏らしてしまうことがあります

 

     前立腺肥大症との区別

上記の症状は「前立腺肥大症」でも起こります。

前立腺肥大症では、前立腺が大きくなり、尿道を圧迫するため、尿が出にくいといった症状が起こります。

前立腺肥大症が前立腺がんに進行することはありませんが、前立腺肥大症に、がんや他の病気が隠れていることがあります。

そのため、このような症状があれば、とにかく泌尿器科の受診をおすすめします。

前立腺がんは、進行が遅いのが特徴です。

初期には自覚症状がないことが多いので、症状だけでは、早期発見ができるとは限りませんので、症状がない段階で、検査を受けておくことが重要です。

 

     検査

1.腫瘍マーカー‥‥‥‥‥‥‥がんができると、血液中に特定の物質が増えてきます

               これを「腫瘍マーカー」といいます

前立腺がんの場合、「PSA(前立腺特異抗原)」という物質が増えてきま 

血液中のPSAの量を測定することで、前立腺がんができているかどうかを調べます

               (PSA 基準値 4.0ng/ml以下)

               ただ、PSA値は、前立腺肥大症でも基準値を超えることがあるので、基準値外だからといって、必ず前立腺がんがあるといは限りません

               その場合、さらに詳しい検査が行われます

2.直腸診‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥医師が指を直腸に挿入し、直腸の壁越しに前立腺が触れて、がんができ                   

ているかどうかを調べる検査です

3.経直腸的超音波検査‥‥‥‥超音波の発信装置を直腸に挿入して行う超音波検査です

               体の表面から調べるのに比べ、より鮮明な画像がとれます

4.針生検‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥経直腸的超音波検査を行うときに、同時に生検を行うことがあります

               超音波の画像を見ながら、特殊な器具を使い、腸壁越しに前立腺に

               6〜8回針を刺して、それぞれ針で前立腺の組織の一部を採取します

               その組織を顕微鏡で見て、がん細胞の有無を確認します

 

     前立腺がんの治療

1.手術療法‥‥‥‥‥‥‥‥‥前立腺を取り除く「前立腺全摘除術」を行います

               その周囲にある精のうやリンパ節にも浸潤していることが考えられるの    

               で、一緒に切除します

がんを確実に取り除くことができます

特に、早期のがんに有効な方法です

2.放射線療法‥‥‥‥‥‥‥‥放射線を照射することで、がんを死滅させる方法です

3.内分泌療法‥‥‥‥‥‥‥‥前立腺がんの成長には、男性ホルモンが関係しています

               男性ホルモンの作用を妨げることで、がんを縮小させる治療法です

               精巣摘出手術、LH−RH拮抗薬の投与、抗男性ホルモン薬の投与

               女性ホルモン薬の投与などの方法があります