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| 女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が卵巣機能の低下により減少し、これに対してホルモンの分泌を指令している視床下部がエストロゲン低下に反応し、卵胞刺激ホルモンをさらに分泌してしまいます。 この、視床下部は自律神経の調整ともかかわりがあるため、卵胞刺激ホルモンの過剰分泌の影響で自律神経が失調をきたします。これにより更年期の様々な不調が現れると言われています。 |
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| 婦人科等での更年期に対する治療法は主にホルモン補充療法(HRT)です。これは内服薬や貼布剤によりホルモン(エストロゲン)を補充することで更年期症状を軽減するといった治療法です。これによりのぼせ・発汗・ほてりなどの不快な症状を改善することができますが、リスクとして血流障害、肝機能障害や子宮がん、乳がん等の発症率が高くなることがあるため服用前や服用後も定期的に様々な検診を受けなければなりません。 また、その他の副作用でも胸や腹部の張り、むくみ、悪心など様々なホルモン剤による影響があります。 |
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| 中国医学(中国漢方)では更年期障害を老化により「腎(ホルモンをつかさどる臓腑)」の働きが弱まったことによる症状と考えます。 この腎という臓は西洋医学でいう「腎臓」のとらえ方とは少し異なります。というのも、腎は「精を蔵す」と言われ、両親からもらった生命エネルギー(先天の精)と飲食物から得た生命活動に必要なエネルギー(後天の精)を蓄えるとされ、発育や生殖と関係しています。 その他に体内の水分を調整したり、骨髄や脳髄を管理し、耳ともつながりがあると考えられています。さらに、腎の機能がが充実することで髪に十分な栄養を与えられると言われています。 閉経前の女性はこの「腎」の腎精が不足することによる疾患とされます。腎精が弱まるとともに、腎の働きの1つである水分調整の働きも弱まり体の潤いが減ってしまいます。この潤い不足によりのぼせ・不眠・動悸などの症状が起こってしまいます。さらに「精血同源(せいけつどうげん)」といわれ、腎性が不足することにより肝(血液を浄化したり貯蔵したりし、情緒と関係が深い「気の巡り」とも関係のある臓腑)の血にも不足が起こり、肝のトラブルも併発してしまいます。これも熱を生じるため、イライラ・ホットフラッシュ・片頭痛となるのです。 まとめ 更年期障害の根本は「精と血の不足」ですので肝と腎を補う(肝腎双補)をベースにイライラなど精神症状が強い場合は肝の気の巡りを良くするものを使ったり、潤い不足によるのぼせが強い場合には潤いを加え、不足による熱を冷ますものを使うなどその方に合った組み合わせで不快な症状を緩和します。 また腎の働が弱まるため生理不順による症状も見られますのでこちらもしっかりケアすることが大切です。 よく使われる更年期障害の漢方処方例と治療の実際 根本療法として「肝と腎」を補う漢方薬の代表である「杞菊地黄丸」を用います。これによりホルモンの減少による体のバランスの乱れを整え、体の潤いを保持します。潤い不足によるのぼせ・ほてりなど、熱症状がある方は知柏地黄丸(商品名:瀉火補腎丸)をおすすめすることもあります。 また、体質として血や潤いの不足が強く、冷えがある場合は「婦宝当帰膠」で体を温めるとともに血の補充や腎の機能を整えます。 その他精神症状を伴う場合は加味逍遙散・逍遥丸・シベリア人参などの漢方薬を症状によって併用することがあります。 ストレスもこのような症状を悪化される原因となりますのでなるべく一人で抱えこまず、体の症状以外のメンタル的な部分もじっくり御相談ください。 |
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